2010年01月09日

コミックサイエンス一覧

カテゴリー1 ほぼ確実にコミックサイエンスと断定できるもの
コラーゲン
ヒアルロン酸
血液さらさら
ゲルマニウム効果
酸性食品、アルカリ性食品
血液型による性格診断
水からの伝言

カテゴリー2 コミックサイエンスの疑いが濃いもの
グルコサミン
コエンザイムQ10
EM菌

(適宜追加、変更されます)

コミックサイエンスとは

コミックサイエンス(comic sciense)とは、「滑稽(=コミック)な科学」の意味で、既存の言葉では擬似科学(エセ科学)に最も近いものです。ただし、疑似科学が、それを使う立場の人が対象となる事象を「偽物」と断じているのに対し、コミックサイエンスが、「もしかしたら正しい可能性もある。完全に偽物とは断ずることができないものの、科学の一般常識に照らせば笑って片付けられてしまうこと、真顔で質問されても笑って誤魔化すしかないようなこと」といった意味である点で異なります。

厳密には、「擬似科学」と「科学」の境界領域も不明確なため、対象となる事象が「あり得ない」のか、それとも「ほぼあり得ないのか」に着目すると、議論は収束しなくなります。そこで、「反証の余地」を認めつつ、その事象の不成立度合いを論じる目的で定義されたのが「コミックサイエンス」です。

コミックサイエンスの難しいところは、科学者の立場からは「絶対に間違いだ」とは言い切れないという、科学者の良心を利用して反論を封じ込めている点です。多くの科学者が、「これはまず間違いなく嘘っぱちなんだけれど、実際にはもしかしたら本当であることの可能性が捨て切れないので、黙っているしかない、笑っているしかない」と考えていることから、現在では大企業でも堂々とコミックサイエンスに立脚したマーケティングを展開しています。

もちろん、そうしたマーケティングでは、表現も非常にグレーになっています。例えば資生堂が展開しているコラーゲン配合飲料のウェブサイトでは、

「資生堂ザ・コラーゲンは、そんな美に前向きな女性たちの味方。さぁ、からだの奥からあふれ出す美人エネルギーを手に入れましょう」
「コラーゲンとヒアルロン酸、基本機能はそのままにワンランク上の美しさを。」
「キレイを生み出す、美容サポート成分をバランス良く配合。」

と記載されています。「コラーゲンが美を作り出す」や、「コラーゲンで肌がプリプリになる」といった表現は一切行っておらず、訴えていることは「コラーゲンを配合している」という事実に過ぎません。このサイトを閲覧した人は、勝手に「コラーゲンが入っているから、美しくなるに違いない」と拡大解釈することになります。ですから、資生堂に対してもし「コミックサイエンスを利用している」という指摘があれば、「弊社はコラーゲンを配合しているだけで、それが何らかの効果効能を生み出すとは記載していない」と答えるはずです。

こうした、コミックサイエンスによって形成された、「間違った雰囲気」を利用するマーケティングは、企業サイドを規制することによって適正化することはできません。求められるのは、コミックサイエンスに対する正しい知識を生活者が共有することです。

本サイトでは、各種のコミックサイエンスを取り上げ、可能であれば研究者による署名解説をつけた上で、それらの信憑性について情報発信していく予定です。